インクジェット出力は家庭用から商業用まで幅広く普及している印刷方法です。
ここではイベントや展示会に使用される大型インクジェット出力に焦点をあてていきます。
大型インクジェット出力の業者に発注するとき
「ホームページがキレイだから良さそう」
「金額が安い」
といった理由だけで選ぶのはとても危険です。
本記事ではあなたが印刷業者を選ぶときに失敗しないためのポイントをわかりやすく解説しています。
インクジェット出力業者の選び方5つのポイント
インクジェット出力業者にはさまざまなタイプがありますが、
ホームページを見ただけでは、なかなか実態はわかりにくいものです。
「短納期」や「格安」といった言葉だけで発注してしまうと、思いもよらない事故につながりかねません。
それでは失敗しないための5つのポイントをご紹介します。
選ぶ前に…
あなたが依頼したい製作物の内容を整理しましょう。
- データの準備はできていますか?
- 製作サイズ、加工内容は把握していますか?
- 納期、納品先情報は決まっていますか?
- 使用する場所、期間はわかりますか?
それではチェック項目を確認していきましょう。
1. レスポンスの速さと内容をチェック
どのような分野においてもレスポンスの速さは重要です。
レスポンスが遅いとプロジェクトの進行が遅れるだけでなく、あなたのクライアントへの印象も悪くなりかねません。
遅くても当日中になんらかの返答がない業者とは取引しないほうが無難です。
また、レスポンスが速いといっても内容に間違いが多い場合や、あなたの伝えた内容を把握していないと感じた場合、そのような業者はおすすめできません。
2. 設備体制のチェック
印刷業者は「機械をたくさん保有している」「加工設備がある」というイメージがもたれることがありますが、実はそうでもありません。
印刷会社は大きくわけて2つのパターンがあり、
1つめは自社工場を保有していて印刷から納品まで一貫できる会社、
2つめは自社工場を持たずに印刷などの製作はすべて外部委託している会社です。
両社を比較すると、自社工場を持っている会社のほうがより品質管理がしっかりしている、納期対応が柔軟にできるといったメリットがあります。
もちろん自社工場がある会社が必ずしも優れているわけではありませんが、一つの目安となります。
3. 見積り内容をチェック
初めて依頼する業者には、必ず事前に見積もりをもらいましょう。
また一社だけはなく同様の内容で3~4社程度に相見積もりを依頼するのもおすすめです。
- 希望する予算や納期に近いか?
- あなたの依頼内容に沿った内容になっているか?
- 不明瞭な項目がないか?
- 過度に安価、短納期になっていないか?
見積りで多い失敗が「送料」の確認です。
事前見積もりの場合「送料」は含まれていないことが多く、実際に依頼したあとに思いがけない金額を請求されることがあります。 概算でも良いので確認しておきましょう。
また「諸経費」や「雑費一式」といった項目で詳細内訳の記載がない場合や、同じサイズ・枚数でもデータ数によって単価が異なる場合もあります。
業者によっては独自の基準を設けている場合もあるので、合計金額だけではなく疑問を感じた場合は必ず確認するようにしましょう。
4. 印刷以外の相談ができるかチェック
印刷業には前後に多くの工程があります。データの作成方法や加工、梱包、出荷といった各工程について相談できるかも重要なポイントです。
「安全に設置できる加工方法を提案して欲しい」
「クライアントから複雑な梱包の指示が入ってしまった」
「納品先が複数に分かれてしまった」
このような場合でも迅速・柔軟に対応してくれる業者をえらびましょう。
5. 各種認定のチェック
印刷物には設置する場所によって「防炎」や「不燃」などの認定が必要な場合がありますが、
希望する認定商品の取り扱いがない場合もあります。
認定の必要性は事前にクライアントや設置場所の管理者に確認し、該当商品の取り扱いが可能な印刷業者を選びましょう。
業者選びで失敗しないためには
インターネットで検索していると「低価格」「短納期」といったワードがとても魅力に感じることでしょう。
しかし、業者選びで失敗しないためには、先述したチェック項目をもとに冷静に判断することが大切です。
通販の印刷が「低価格」「短納期」で対応できるのは、基本的に入稿データをそのまま印刷して仕上がりチェックの工程を省いている、安価な素材を使用しているといったケースがほとんどです。
もちろんそれで十分な場合は結構ですが、一定以上の品質や対応を求めるのであれば見極める必要があるでしょう。
(ちなみに私は印刷業界で10年以上になりますが、低価格・短納期とクオリティが比例しているケースを見たことがありません)
また、ホームページだけで設備体制を把握することが難しい場合もあるので、もし可能であれば工場見学をして実際の製作現場を自分の目で確かめるのが最良だと思います。
当社でも一定条件はございますが、ご希望があれば工場見学が可能です。
目先の情報に惑わされることなく、品質管理やトラブルへの対応力など総合的に判断することが大切です。
まとめ
- インクジェット出力業者を選ぶときは「レスポンスの速さと内容」「設備体制」「見積もり内容」「印刷以外の相談ができるか」「各種認定品の取り扱いの有無」をチェックする。
- 業者選びで失敗しないためには「低価格」「短納期」というワードに惑わされず、品質管理や対応力といった面も総合的に判断する。
- 可能であれば工場見学をして実際の製作現場を自分の目で確かめるのが最良である。
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