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デジタル壁紙を使ってオリジナルの空間を作ろう!

デジタル壁紙

デジタル壁紙はパソコンで作成したデジタルデータを印刷した壁紙のことです。

通常お店で販売されている壁紙は、無地やすでにデザインが印刷されていますよね。

 

ところが、壁紙に会社のロゴを入れたい、展示スペースにデザインを印刷した壁紙を貼りたいなど、いわゆるオリジナルの壁紙を作りたいと思ったことはありませんか。

 

オリジナルの壁紙を作るときは、デジタル壁紙にすることで1メートルからでも低予算で作ることができます

 

手軽にオリジナルの壁紙が作れるとあって、デジタル壁紙は壁紙市場でも年々シェアを増やしてきています。

本記事ではデジタル壁紙が少量から作ることができる理由や、用途や種類、注意点などをご紹介します。

デジタル壁紙とは

冒頭でもお伝えしましたが、デジタル壁紙とはパソコンで作成したデジタルデータを印刷して作る壁紙のことです。


デジタル壁紙はデジタルプリント壁紙やグラフィッククロスと呼ばれることもあります。

 

デジタルデータの作成にはPhotoshopやillustratorといったレイアウトソフトを使うのが一般的です。
用意したデジタルデータをプリンターに送れば、すぐに印刷されて壁紙が完成します。

 

ここで使われるプリンターは、インクジェット印刷と呼ばれる印刷方法のプリンターです。
インクジェット印刷はオンデマンド印刷の一種で、版を必要としないため1枚からでも効率的に印刷できます


また写真やグラデーションも、データの通り再現することが可能です。(クオリティは印刷機によって異なります)
インクジェット印刷についてはこちらの記事で詳しく書いているので、興味のある方はぜひご覧ください。
>これだけは知っておきたい!インクジェット印刷の基礎について教えます


つぎにデジタル壁紙の具体的な用途をご紹介します。

デジタル壁紙の用途

デジタル壁紙の用途をご紹介します。

飲食店

1つ目は飲食店です。

飲食店ではメニューやおすすめ商品のほか、お店のコンセプトに合ったデザインなどを印刷して使われます。

飲食店の中では一般の人がスマホで写真を撮ることも多いですよね。

有益な情報が印刷された壁紙が映った写真が、SNSや情報サイトに投稿されればビジネスチャンスが生まれることもあります。

病院・福祉施設

2つ目は病院・福祉施設です。

病院や福祉施設の壁紙は、場所ごとにデザインを変えるケースも多くみられます。

そのため、少量からでもオリジナルデザインに対応できるデジタル壁紙が適しています。

商業施設

3つ目は商業施設です。

商業施設では、催事やイベントなど短期で入れ替わるスペースや店舗でデジタル壁紙が使われています。

 

装飾にはタペストリーやパネルが使われることもありますが、デジタル壁紙を使うことで壁全体を装飾することができます。

部分的な装飾とは違い、壁全体の装飾にすることによってインパクトのあるオリジナル空間を創ることができるでしょう。

 

思わずスマホで撮影したくなるような空間にすれば、SNSで拡散されてビジネスとしても活用できますね。

オフィス

4つ目はオフィスです。

オフィスでは会社のロゴを印刷した受付やエントランスに使われています。

 

展示スペースを設けている会社では、会社の沿革や商品を印刷して使用するケースもみられます。

また壁紙はシートやフィルムとは違って、温かみのある空間作りに適しています。

食堂やラウンジなどの休憩スペースに使うのもおすすめですよ。(当社の食堂でも使用しています!)

インテリア

最後はインテリアです。

デジタル壁紙はインテリアでも人気のアイテムになります。

自宅や店舗の壁紙をオリジナルにすることで、こだわりの空間を演出するだけでなく、なにより愛着が持てますよね。

 

デジタル壁紙ではいくつか種類があり、表面の質感を選ぶことができます。

サラッとしたプレーンや、ざらつきのあるキャンバスやエンボスなど、デジタル壁紙の種類によっては雰囲気も大きく変わってきます。

デジタル壁紙にはどのような種類があるのか、写真と併せてみていきましょう。

デジタル壁紙の種類

デジタル壁紙の種類についてご紹介します。

 

当社ではデジタル壁紙にリンテックやニチエといった国産有力メーカーの不燃壁紙を採用しています。

主な違いは表面の質感と、液体コーティングの不必要です。

 

例外として、eco壁紙は他の壁紙とは素材そのものが異なります。

通常デジタル壁紙の素材はPVC壁紙となりますが、eco壁紙の素材はオレフィン発泡層と不燃紙です。

オレフィン基材にすることで環境負担を軽減に繋ります。

 

近年、世界的にエコ活動が盛んになっています。

エコ活動を推進している会社やイベントなどでは、eco壁紙を使用すると良いでしょう。

デジタル壁紙のメディア一覧

デジタル壁紙のメディア一覧です。

気になるメディアがあれば実物サンプルでもご確認頂けます。

デジタルプリント壁紙 プレーン

プレーン

デジタルプリント壁紙 エンボス

エンボス

デジタルプリント壁紙 キャンバス

キャンバス

デジタルプリント壁紙 スタッコ

スタッコ

デジタルプリント壁紙 平織

平織

デジタルプリント壁紙 フラット

フラット

デジタルプリント壁紙 eco壁紙(フラット)

eco壁紙(フラット)

デジタルプリント壁紙 eco壁紙(平織)

eco壁紙(平織)

デジタルプリント壁紙 eco壁紙(アラオリ)

eco壁紙(アラオリ)

デジタル壁紙のメディア比較表

表面の特徴 液体コーティング 素材
プレーン 凹凸がなく滑らか 不要 PVC壁紙
エンボス エンボス調
キャンバス ややざらつきがある
スタッコ 細かな凹凸 推奨
平織 生地感がある
フラット 凹凸がなく滑らか
eco壁紙(フラット) 凹凸がなく滑らか オレフィン発泡層+不燃紙
eco壁紙(平織) 生地感がある
eco壁紙(アラオリ) 細かな凹凸

 

つづいて、壁紙に必要な基礎知識でもある防火認定とF☆☆☆☆について確認しましょう。

防火認定、F☆☆☆☆について知っておこう

壁紙を製作する上で、ぜひ知っておきたいのが「防火認定」と「F☆☆☆☆」です。

それぞれ確認しておきましょう。

【防火認定】

まずは防火認定です。

防火認定とは、建築基準法の技術的基準をクリアし、国土交通大臣によって防火性能を十分にもっていると認められたことを意味します

認定された製品は「防火材料」と呼ばれ、下記の要件を満たしていることとなります。

1. 燃焼しないものであること
2. 防火上有害な変型、溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること。
3. 避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること。

 

しかし防火材料といっても、防火性能が永遠に持続するわけではありません。

防火材料には加熱開始後から防火性能を発揮できなくなるまでの時間によって、不燃、準不燃、難燃の性能区分があります。

不燃性能 加熱開始後20分
準不燃性能 加熱開始後10分
難燃性能 加熱開始後5分

 

同じ防火材料でも、「不燃」と「難燃」では4倍もの差がありますね。

このように、防火認定を受けた製品(※)というのは、火災やガスなどの二次被害に抑制できる性能をもっているといえますが、防火材料の種類によっては抑制性能に差があります。 
(※ここでの製品は壁紙になりますが、防火認定は壁紙を貼る素材との組み合わせで認定をもらいます)

【F☆☆☆☆】

つぎにご紹介するのがF☆☆☆☆です。

F☆☆☆☆はエフフォースターと読みます。

 

F☆☆☆☆はシックハウスの原因となるホルムアルデヒドの発散量の等級を☆の数で表すものです

F☆☆☆☆は最も安全性を満たす製品と認定されるため、建築基準法によって使用量が制限されることはありません。

しかしF☆☆☆やF☆☆は制限や条件があり、F☆となると内装材として使用することはできません。

 

健康面からも、壁紙にはぜひF☆☆☆☆の製品を選びたいですね。

当社で採用しているデジタル壁紙は、いずれも不燃でF☆☆☆☆のものになるので、安心してご利用いただけます。

 

つぎにデジタル壁紙の製作事例をご紹介します。

デジタル壁紙の製作事例

当社のデジタル壁紙の製作事例をご紹介します。

エントランス

1つ目はエントランスです。

これは当社のエントランスになります。

 

デジタル壁紙はモノクロ部分で、カラー部分はLEDパネルとなります。

インパクトのあるグラフィックをエントランス全体に採用したことで、来客者の印象に残ることも多いようです。

エントランスでは会社のロゴやキャッチコピー、事業内容を印刷して使われることもあります。

 

壁紙 印刷 制作事例

ラウンジ兼食堂

2つ目はラウンジ兼食堂です。

これも当社内の事例になります。

壁面にはフィルムやシートを貼ることもありますが、壁紙に印刷することで温かみのある空間を演出できます。

 

壁紙 印刷 制作事例

展示スペース

3つ目は展示スペースです。

こちらはカリモク家具株式会社様での事例になります。

 

常設展示のようにグラフィックの入れ替えが少ないケースでは、デジタル壁紙にすることでスタイリッシュな空間にすることができます。

展示スペースの販促物では定番のタペストリーやパネルのように、落下や反りが出てくる心配もありません。

写真右下は文字部分のアップとなりますが、細めの明朝体もキレイに印刷されています。(※印刷のクオリティはプリンターの精度によって異なります)

 

壁紙 印刷 制作事例

つぎにデジタル壁紙の注意点を確認しましょう。

デジタル壁紙の注意点

デジタル壁紙の注意点を確認しましょう。

液体コーティングの必要性

まずは液体コーティングの必要性です。

デジタル壁紙には液体コーティング(液ラミ)が推奨されているものがあります。

液体コーティングとは、印刷したデジタル壁紙のインクを保護することを目的とした液体ラミネートのことです。

デジタル壁紙を使う場所によっては人や物が触れることがありますが、液体コーティングを加工することでインクの付着や剥がれを防ぐことができます。

デジタル壁紙のなかには液体コーティング不要の場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

分割位置のズレ

2つ目は分割位置のズレです。

デジタル壁紙は分割仕上げがほとんどになります。

 

デザインや文字を避けた分割ができればつなげる必要がありませんが、多くのデジタル壁紙はデザインの途中で分割することになります。

分割部分はキレイにつながるように施工されますが、デジタル壁紙は、印刷機によって長さが数%変わることがあります。

よく現場で職人が「絵柄が合わない」と言っていることがありますが、原因は印刷機の問題です。

 

数%伸びてしまった壁紙は、いくら腕の良い職人でも分割部分をキレイにつなげることはできません。

分割位置がズレてしまうと、見た目が悪くなってしまうだけでなく、マイナスの印象を与えてしまうこともあります。

 

デジタル壁紙を発注するときは、そのあたりのリスクを確認して依頼するようにしましょう。

インクの匂い

デジタル壁紙に使われるインクは、主にラテックスインク、溶剤(エコソルベント)です。

最新のUVgelインクも有効です。

上記のインクはほとんどインク臭はしませんが、UV硬化型インクでデジタル壁紙をプリントしてしまうと、UVインクの匂いが残るので注意しましょう。

 

最後にデジタル壁紙のよくあるご質問をご紹介します。

デジタル壁紙のよくあるご質問

デジタル壁紙のよくあるご質問をご紹介します。

デジタル壁紙について

Q 壁紙を支給しても良いですか?

A 壁紙の素材や印刷内容によってはご対応可能です。まずはご相談ください。

 

Q ゴールドの印刷はできますか?

A 当社ではゴールドなどのメタリックは対応していませんが、kinpact®という当社オリジナルの金の印刷方法があります。詳しくはこちらからご確認ください。>インクジェット印刷による新しい金の表現「kinpact®」

 

Q サンゲツやリリカラの壁紙はありますか?

A 当社のデジタル壁紙では取り扱いはございません。

 

施工について

Q 施工までお願いできますか?

A 基本的に関東近郊であれば施工までご対応可能です。それ以外の場合は一度ご相談ください。

 

Q DIYでの施工できますか?

A 糊付けや貼りの技術によっては、シワや剥がれの原因となることがあります。施工は専門業者へ依頼することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

デジタル壁紙はデジタルプリント壁紙やインクジェットクロスとも呼ばれる、デジタルデータを印刷して作るオリジナルの壁紙のことでした。

インクジェット印刷なので、少量からでも手軽にオリジナルの壁紙を作ることができます。

 

他にはないオリジナルの空間を創ることで、思わずスマホで撮影したくなることもあるでしょう。

スマホで撮影してSNSで拡散されることによって、ビジネスチャンスが生まれることもあります。

 

また壁紙では「防火認定」と「F☆☆☆☆」について確認することも大切になります。

防火認定では不燃認定のもの、F☆☆☆☆は☆の数が最多の4つを選ぶと安心です。

 

デジタル壁紙の注意点としては、使用する壁紙に液体コーディングが必要なのか確認することと、印刷機による伸びの確認が必要です。

伸びが発生した場合は、現場で絵柄が合わなくなるといったトラブルにもなるので確認が必要ですね。

 

デジタル壁紙を上手に使って、魅力的な空間を創ってみてください!

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